
モーズレイ摂食障害支援マニュアル 当事者と家族をささえるコラボレーション・ケア
〈家族〉が変われば〈患者〉は変わる。そしてそのとき治療者は何をすべきか―― 摂食障害はそれを維持する因子も治癒する因子も家族に多くを負っており、変化に向かう患者の歩みを留めるのも進めるのも、患者の家族の積極的な治療参加にかかっている。そのとき治療者は、一切の価値判断を差し控えた純粋な敬意をもって患者に接してその警戒を解き、家族と患者の共同治療参加を促進し、「前考慮期-考慮期-準備期-行動期-維持期」という変化の5ステージに付き従う伴走者となる。そして、家族が変わり患者に思いやりあるケアを与えるときにはじめて、患者は変化へのステップを主体的に選択していく。本書で解説される摂食障害治療プログラムでは、エビデンスに裏打ちされた認知行動療法、家族共同治療ユニットとしての「CRAFT」(コミュニティ強化と家族訓練)、変化の技法としての「動機付け面接」が要となって、困難事例であってもその治療を一歩ずつ前進させていく。確かな治療効果が実証された、英国モーズレイ摂食障害ユニット発・摂食障害治療マニュアル決定版。
- 著者:ジャネット・トレジャー/編 ウルリケ・シュミット/編 パム・マクドナルド/編 中里道子 友竹正人/訳
- 発売:2014年05月
- 出版社:金剛出版
- 価格(税込):5,940円
(版元品切れの際は、入手できませんのでご了承くださいませ。)