小脳が運動制御に重要な役割を果たすことは古くから知られているが,小脳の機能が損なわれたときに障害されるのは運動機能だけではなく,その本態は把握されていない部分も多い.本書では,大脳に比して未知の部分が多い小脳の働きや,障害によって起こる症状とその治療法について,各分野の専門家がわかりやすく解説.近年の小脳研究の到達点と今後に残された課題を整理した究極の一冊.