集団精神療法 理論と実際

精神病院をよくするのにはどうしたらよいか、患者の声を治療に反映させるにはどのようにしたらよいのか、と悩み、痛みを体験しながら、一精神科医として出来ることは何かと自問して来て、著者がたどり着いた集団精神療法についての論集である。集団精神療法の基礎から治療共同体の成り立ち、臨床場面への応用までをわかりやすく説く。また、著者とMaxwell Jones、 David Clark、 土居健郎とのつながりを通して、より深く“グループ”というものを理解することが出来るだろう。グループを毛嫌いする人もいるかもしれないが、誰しも必ず何かのグループに属している。本書を通して読者の間でグループついての議論があちこちで行われ、新たなグループが生まれることが著者の希望でもある。読み進めると著者の体験が不思議な世界へと誘い、グループ体験の意味について考えさせられるだろう。






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