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統合失調症に対するピリドキサミンによる医師主導治験が始まった。未承認薬による医師主導治験では精神科領域で初めてのことである。一人の患者さんとの出会いから、遺伝子のフレームシフト変異が見つかり、カルボニルストレスの発見に至る。大規模な遺伝子解析では到底たどり着けない発見であり、統合失調症という混沌とした症候群を解明するためには、個別の症例に立ち返る研究こそが必要なのである。この信念のもと、著者はピリドキサミンによる治験を開始する。そして驚くべき結果が!!本書は、臨床と研究の二つの世界を行き来しながら統合失調症の解明に挑む著者の活動を綴ったものである。睡眠時間を極限まで削っての治験の日々。ピリドキサミンが国に承認されることを待ち望んでいる患者さんと治療者たちのことを胸に抱き、著者は今日も夜明け前の研究室の扉を開くのである.
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