てんかんは中枢神経疾患のなかでも古くから知られる頻度の高い疾患で,理論に合致した治療が実践されている領域である.一方で症例ごとに病態の多様性があることが知られており,治療効果は診断の正しさに依存する.本書は,神経内科・精神科・脳神経外科・小児科・放射線科・神経病理・神経生理など多岐にわたる執筆陣により,この古くて新しい疾患が広く深く正しく理解できるよう解説されている.