臨床現場のフォーカシング 変化の本質

臨床現場ですぐに応用できるよう構成された本書は、実用的な戦略、臨床例、面接場面等、10章からなります。1章はフォーカシングの理論的、哲学的基盤を概説し、2章ではクライアントにフォーカシングを活用するための基礎準備を解説します。3章で、フォーカシングの核心であるフェルトセンスをいかに識別するか、フェルトセンスが現れた時、何に留意すべきかについて述べます。4章は、クライアントのフェルトセンス形成をどうサポートするか、5章ではフェルトセンスをより手に入れやすくするための援助的介入を提示します。6章は、クライアントがより深く進むにはどう援助するかを示し、7章では、知性化、抵抗、自己批判など、より難しいタイプのクライアントのプロセスにどう接するかを明らかにします。8章では、トラウマや嗜癖やうつで苦しんでいるクライアントの取りくみにフォーカシングを導入する例を挙げ、9章で、心理療法の様式とフォーカシングを組みあわせた10件の事例を示しています。自分たちの実践にフォーカシングをどう導入するか、感触をつかめることでしょう。最後に、10章は、治療プロセスにおいて、臨床家自身のフォーカシングがどのような力をもっているのかを検討します。クライアントが真の変化を体験するようサポートしようとする臨床家のための1冊です。






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