
ストレスマネジメントと臨床心理学 心的構えと体験に基づくアプローチ
本書の目的は、ストレスケアと予防という視点から主体的な自己活動に基づくストレスマネジメントの基本原理と臨床心理学的方法について検討し、その効果を明らかにすることである。ひとの心理的活動は緊張(感)・心的構え・動作・イメージから成っており、その基底には緊張(感)がある。著者は、長年にわたる基礎研究の成果とスクールカウンセリングやアスリートに対するスポーツカウンセリングの実績から、リラクセーションや臨床動作法を応用したストレスマネジメントの実際と、その効果をわかりやすく解説している。児童・生徒の不登校やいじめ問題、中高年のうつや自殺、高齢者の孤独死や虐待、がん体験などストレスマネジメントのニーズは今後も広がっていくと推測される。本書には、被災地の人々にも適用可能な漸進性弛緩法やペア・リラクセーションの技法、子どものためのストレスマネジメント教育モデル、学校で実施する場合の留意点、などさまざまな臨床現場で役立つ多くの知見が網羅されている。
- 著者:山中寛/著
- 発売:2013年10月
- 出版社:金剛出版
- 価格(税込):3,960円
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