統合失調症
エビデンス・ベイスト心理療法シリーズ 4

いかにすれば統合失調症を抱える人々に最善の治療やサービスを届けることができるか。著者らは、統合失調症が単一疾患であると証明されるにはその特質や原因について未解明のことが多いことと、脳の生理学的障害としてすべてのケースで薬物療法を適応することは決して最上ではないことがエビデンスとして知られていることに重きを置き、統合失調症の現在の概念とその治療を概説する。そのなかでも特に心理学的治療に焦点を当てているが、これは、統合失調症患者は認知や技能の多面的な障害を呈しており、薬物療法と協働するバランスのとれた心理療法が効果があるためである。また、リカバリー概念についても触れ、クライエント自身が自己の生活の意味を発見して生活を有意義に送れるように援助することの大切さを説く。統合失調症とはなにか、いかに治療されるべきか、という現在進行形の対話に明確な方向を示す一書である。






(版元品切れの際は、入手できませんのでご了承くださいませ。)