患者が訴える主訴や症状、検査値は、その患者の体内で何が起こっているかを教えてくれる有力な手がかりです。新たな疾患の発症、基礎疾患の悪化、薬による副作用など、患者が抱える問題は数知れません。その原因を突き止めるための考え方、思考プロセスが臨床推論です。本書は、具体的な症例をもとに、経験豊富な医師と薬剤師が、患者の病態を正しく評価し、問題点を見極めるためポイントをわかりやすく、豊富なイラストとともに解説しています